【終了】企画展「明石博高 -京都近代化の先駆者-」
※この展示は終了しました。
明治元年(1868) 、新政府が成立、翌年戊辰戦争も終結した。新政府のもとで首都となることを京都の人びとは切望していたが、願い届かず、東京奠都に伴い、京都の経済は大きく衰退した。 その京都の低迷期を、西欧諸国の技術・学問を取り入れ、文化や産業の振興で脱却しようと尽力したのが、当時、京都府の参事 (後に知事)であった槙村正直、顧問の山本覚馬、そして青年蘭方医の明石博高である。彼らは、 日本初の学区制小学校設立を皮切りに、集書院(図書館)や勧業場、舎密局、 療病院などを建設し、驚異的なスピー ドで革新的施策の推進を図っていった。
本展では、 とりわけ実働的に推進役を担った明石博高にスポットを当て、 神田外語大学、国際日本文化研究センター (日文研)、 京都府立京都学・歴彩館の豊富な資料100点余をもとに、知られざる明石の人物像、そして19世紀初頭から京都に根付いた蘭学· 洋学を背景に、明石が推し進めた近代化のあゆみに迫る。
第1部 京の洋学ー一明石博高活躍の歴史的背景
京都の蘭学・洋学の特徴や幕末から明治前期における京都の出版文化を紹介します。
第2部 明石博高—京都近代化の先駆者
京都舎密局や療病院といった近代医療・理化学関連施設の創立など、明石博高が推し進めた京都近代化の歩み、さらにお冠い外国人と明石との密接な繋がりを考察します。
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